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格安インプラント

格安インプラントを値段で選んではいけない3つの理由

喪った歯を補うインプラント治療ですが、その治療費の高さがネックで、なかなか治療に踏み切れない方も少なくありません。しかし、だからといってインプラントの相場価格を大きく下回る「格安インプラント」を選ぶのはあまりオススメ出来ません。安さに惹かれて治療を始めると、思わぬ落とし穴が待ち受けていることがあります。

格安インプラントが相場よりも安い理由をご紹介します。これからインプラント治療を始める方や歯科医院選びに迷っている方は、まずはご一読ください。

格安の理由1・トータルの値段を提示していない

インプラント治療費の相場をぐっと下回る格安インプラント、安さに惹かれる気持ちもわかりますが、治療費の内訳は確認しましたか?なぜなら、提示されている値段はインプラント治療費の一部である可能性が高いからです。

格安インプラントなのに総額が高くなるかも?

一般的なインプラントの治療費は、治療に関わるほぼ全ての費用がトータルで含まれています。具体的には、手術前の検査に必要なレントゲンやCT撮影費、インプラント本体、術後の消毒やお薬代、仮歯、2次手術の費用、上部構造(人工歯)の費用などです。骨造成術や麻酔のオプションを追加しない限り、提示価格から大きくオーバーすることはありません。

しかし、格安インプラントの場合は「手術代のみ」「インプラント本体のみ」というように、治療費の一部しか提示されていない可能性があります。患者様の目を引く目的で破格の値段を提示していますが、カウンセリングでよく話を聞くと様々なオプション代が追加され、結果的に相場と同等か、それよりも高額な治療費を提示されることもあるのです。

カウンセリング時の注意点とは?

カウンセリング時にはインプラントの総額をきちんと確認しましょう。提示されている治療費には何が含まれているのか、どの部分がオプションとなるのかなど、出来れば見積もり表を作成してもらうと安心です。

もしも、少しでも不審に感じたなら、その場で即決しないようにしましょう。できることならば、何軒かの歯科医院でカウンセリングを行い、納得したうえで医院を選んでください。格安インプラントの安さは一見魅力的ですが、治療に必要な金額全てを提示していないことがあります。価格だけで決めずに、本当に信頼できる医院を選ぶようにしましょう。

格安の理由2・設備が不十分

インプラント治療は、外科的処置を必要とする治療法ですので、手術には万全を期して臨む必要があります。しかし、格安インプラントを提供している歯科医院では、高額な設備を揃えずにいる可能性があります。

衛生管理が不十分

外科手術を行うインプラント治療は、一般的な治療よりもより厳しい衛生管理が求められます。衛生管理・感染対策しやすいという点でいえば、開けた診療室よりも専用の個室のほうに軍配が上がります。インプラント手術は個室でしなければならないという決まりはありませんが、患者様の不安や感染症に対するリスクの軽減を考えると、やはり個室があるほうが安心です。

また、空気清浄機や治療に使う器具を消毒するための機械など、徹底した衛生管理に必要なものを揃えていないこともあります。たしかに高価な機械ではありますが、患者様に安心できる治療を提供するためには必要な設備といえます。

検査が不十分

インプラント治療は、歯肉を切開し顎の骨に穴を開ける手術を行います。下顎には血管や神経が、上顎には副鼻腔がそれぞれあるため、人工歯根を埋入するための穴を開ける位置はとても重要です。手術前に行う検査ではCTとレントゲンで撮影し、三次元と二次元から骨の厚みや傷付けてはいけない血管・神経の位置を確認します。

しかし、格安インプラントを謳う歯科医院の中には、レントゲン撮影のみで顎骨の状態を確認する医院があります。パノラマレントゲンは、二次元的にしか撮影できないため、奥行きや骨の厚みなどが分かりにくく曖昧な状態で埋入手術に挑まなくてはいけなくなります。また、CT撮影のみ他院で受けてもらうといったことを行う医院もありますが、CT画像を見慣れていないために見落としをする可能性も否定できません。

不十分な検査によって傷つく前に、CT検査を行っているかどうかを確認しておきましょう。

格安の理由3・格安インプラントメーカーを使っているかもしれない

格安インプラントの治療には、価格帯の安いインプラント体が使用されている可能性があります。新規参入したインプラントメーカーやマイナーブランドのインプラントなどがその例です。これらのようなインプラントメーカーはシェアが伸びない事を理由にインプラント業界から撤退したり、ほかのメーカーに吸収合併されたり、会社自体が倒産することがしばしば起こります。

治療後の運命が分かれる格安インプラント

使用したインプラントが販売中止、またはメーカーが倒産となった場合、インプラントのパーツが入手できなくなり、治療後の修理が不可能になります。修理ができないインプラントは、最悪の場合、除去し再治療する可能性もあります。

信頼できるインプラントメーカーは、日本だけでなく世界各国で使用されています。そのため転勤や引っ越しで、かかりつけの歯科医院を離れることになっても、世界中で同じメーカーのインプラントを導入している医院は容易に見つけられます。有名なブランドのインプラントは、世界中どの地域でも治療を継続できる点においても安心です。
しかし、マイナーインプラントの場合は、そもそもシェア数が少ないため、同じインプラントメーカーを取り扱う医院を探し出すことは困難です。歯科医院が見つけ出せない場合は、遠方からであっても治療した歯科医院へ通うしか治療の手立てはありません。

格安インプラントで治療を行う場合は、使用するインプラントのメーカーを調べてみると良いでしょう。万が一の再治療や予後も含めた長期的な視点を持つことも大切です。信頼できるメーカーか事前に把握しておきましょう。

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